哀しい2人の物語 赤坂大歌舞伎 『夢幻恋双紙 赤目の転生』
赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を観てきました。
歌舞伎なので、長いのかなと思っていましたが20分の幕間込みでおよそ2時間半。
思っていたよりコンパクト。
勘九郎さんが演じる太郎と七之助さん演じる歌を中心にした物語。
明らかに「ドラ○もん」のジャイアン、スネ夫、しずかちゃんを意識した太郎の友達(太郎はのび太くん)とかくすくす笑える仕掛けがたくさん。
私、鶴松さん好きなんですが、今回の静ちゃんはほ~~んとうに性格悪くてイライラしますw
1幕は1時間くらいでしたが「え!まだ1時間しか経ってないの?」と幕間に入った時にびっくりしました。長く感じたという意味ではなくて内容がぎゅっと濃くてすごく濃密だったので、もっと時間が経ってるような気がしたのです。物語に引き込まれてすごく集中して観てしまいました。
勘九郎さんと七之助さんは前から好きなのでもちろんなんですが、猿弥さんがすごく良かったです。
笑いどころもたくさんあるけれど、だからこそ結末がとても哀しくて切なかったです。
いったいこの先どうなってしまうのだろうなあ。
本当に濃密で笑いあり、切ない瞬間ありでとても素晴らしい作品でした。
役者さんも素晴らしくて、本当に観に行ってよかったです!